こんにちはtorajiroです。
アラフォーにして、おじさん久しぶりにときめいています。
たまたま見ていた番組の合間にパンテーンのCMが流れたのですが、出演していた車いすの女性にドキッとしてしまったのです。
透明感のある美女で、誰なんだろうって気になって「パンテーンCM 車いす」で検索。
CMを見て「誰この人!?」となったのは、若かりし頃にLUXのCMでレイチェルリークックを知った時以来です。あれはもう20数年前の出来事なのかな。可愛かったなぁ。。
今は何か気になったらネットで検索すればすぐ見つかりますし、便利な時代になりましたね。
パンテーンのCMに出演されているのは株式会社CREIT代表の高橋尚子さんという方でした。
どんな活動をされている方なのか、彼女の活動のメインテーマである「心のバリアフリー」についてを中心に紹介したいと思います。(あと、しょうこちゃんねるのTorajiro的お気に入り動画も、、)
高橋尚子さんが車いす生活になったきっかけ
高橋尚子さん(以下しょうこさん)は2011年の1月22日、高校3年生の頃、卓球の全日本選手権の帰りに車で交通事故に遭い脊髄を損傷し、車いす生活となりました。
高校3年生、若くてたくさんの未来を思い描きながら一喜一憂の青春真っ只中。
東京の大学への進学も決まっていて卓球バリバリ青春だ!!
そんな時に歩けなくなってしまったのはショックだったでしょうし、しょうこさんの場合は手の握力もほぼゼロで上半身も自由に動かせなくなってしまいました。
当然の事ながらベンチプレスを持ち上げたりは出来ません(やりたいかは別にして)。パラリンピックでパワーリフティングに出場することも出来ません(出たいかは別にして)。
とっても落ち込んで、当時は楽に死ねる方法を考える事もあったそうです。
そこから這い上がって来てくれてありがとうございます。
ちょっと脱線しますが、しょうこさんは腕に力が入らないので常に手は軽く閉じたような状態になっています。その状態で手を振っている時の仕草がにゃんにゃんしててめちゃくちゃ可愛いのです。
なんか、どうもすいません。。
高橋尚子さんのYouTubeチャンネル(しょうこちゃんねる)
しょうこさんは「しょうこちゃんねる」というYoutubeチャンネルを持っているのですが、登録者は6.64万人!!(→2022年10月30日現在は7.49万人)
再生総数は800万を超えているそうですし、100万回とか再生されている動画もありますからかなり凄いと思います。
ちなみにtorajiroが好きなお笑い芸人モダンタイムスさんのYouTubeチャンネル登録者は3,510人。
モダンタイムスさん大好きなんですが、しょうこちゃんねる視聴している時にもちょいちょいモダンタイムスさんが視界に入って来て邪魔されます(笑)
モダンタイムスさんに対して「今じゃないよ」と密かにツッコミ入れながら、しょうこちゃんねるの続きを視聴する今日この頃です。
さて、話を戻してしょうこちゃんねるの内容は割と淡々と、しょうこさんが事故当時を振り返ったり、お買い物に行ったり、旅行に行ったりで派手な演出はありません。
赤裸々なテーマも含め、脊椎損傷という怪我を負った場合の日常生活や、事故当時の心境等、しょうこさんを通して障害について深く学ぶ事ができるのが魅力的です。
派手な演出はありませんが、淡々としたしゃべり口が安心させてくれます。
それと何より一生懸命しゃべってくれている様子が伝わってくるので、自分も頑張ろうという気持ちになります。
上手いとか下手とか才能があるとないとか、若い時はそんなことばかり気にしていましたが、一生懸命相手に何かを伝えようとするその姿勢が一番大事だとこの歳になると気付かされます。
くまバリの活動を経て株式会社CREITを起業(2021/12/13追記)
しょうこさんがYouTubeちゃんねるを開設するきっかけになったのが「くまバリ」という活動です。
くまバリは「くまもとバリアフリープロジェクト」を略したもので、熊本のバリアフリー化を目指して動画中心のコンテンツで情報発信する活動でしたが、この活動を機にしょうこちゃんねるも開設されたようです。
くまバリの更新は1年前くらいで止まっておりますが、くまバリでの活動を経て、2021年3月31日に、しょうこさんは株式会社CREITを設立しました。
元々のくまバリの活動は、心のバリアフリーを広めることを目的としていましたが、この活動を事業化させて一層加速させていくため、発展的に誕生したのが株式会社CREITです。
2021年12月1日にしょうこさんのYoutubeチャンネルでCREIT第一弾商品の発表がありました。
化粧品メーカーの肌美和株式会社とコラボし、ユニバーサルな視点を取り入れたポンプ式の保湿クリームの販売を開始しました。
生まれて初めて保湿クリームを注文してみました。また感想書きたいと思います。
心のバリアフリーが世界の未来を創る
ところで「心のバリアフリー」と聞いてもピンとこない方もいるかと思います。
スロープを作るとか、エレベーターを設置するといったハード面でのバリアフリーは分かり易いですが、心のバリアフリーと言われても「そりゃなんぞや」と思われる方もいますよね。
心のバリアフリーを簡単に説明すると、
「お互いが相手を思いやり、コミュニケーションを通じて理解し合い、支え合う」
ことを指します。(のようです。勉強しました。)
例えば車いすの方が段差があって困っている時に、一声かけて階段を上がるのを手伝ったり、目の不自由な方が壁にぶつかりそうになっていたら、一声かけてから肩をかして誘導したり。そんな感じになるのかな。
お互いコミュニケーションを通じて理解し合う事が前提にありますので、相手が求めていないのにいきなり手を引っ張って誘導したり、勝手に車いすを押したりするのは心のバリアフリーとは言えません。
だからと言って何もしなければ何も進みません。
失敗する事もあるけれど、お互いにお互いを知ろうとする気持ちでいる事がとても大切だと思います。
「心のバリアフリー」という考えは障害者の方との交流だけでなく、立場の違う全ての人の交流に当てはまるものだと、学んでいるうちに気づきました。
世代が違って分かり合えないと思っている人同士でも、しゃべってみたら自分が思っていたような壁なんて存在しなかったと気づかされたことはないでしょうか。
私の場合、この間、公園で中学生のグループがワイワイサッカーやって遊んでいたのですが、ちょっと悪そうで怖いなと思って見ていました。
声を掛けても無視されそうとか、思っていましたが、たまたま転がってきたボールを条件反射的にキャッチして渡したら、めちゃくちゃ礼儀正しくお礼を言ってくれました。
良く見たら近くで遊んでいた小学生にも優しく声を掛けていたり、怖そうだと思っていた中学生軍団はめちゃくちゃ良い子達でした。
こうした小さなバリアを知らず知らずのうちに作ってしまうことで、障害を持った方が助けを得られなくなったり、子育て中の夫婦が頼れる人がいなくなってしまったり、自分が困った時も誰に助けを求めたら良いか分からなかったり、様々な場面でみんなが困ってしまいます。
しょうこさんが「心のバリアフリー」を目指す活動を事業化する事は、この先日本が先進国として世界のモデルになる上でも非常に重要な事ですし、障害の有無に関わらず、一人一人が広く多様な立場や考え方を相互理解によって受け入れて助け合うような未来が来て欲しいと強く願います。
しょうこさんは動画の中で、「今度は自分が誰かの何かのきっかけになりたい」と語っていました。
その言葉はtorajiroの胸に刺さりました。
自分で勝手に作っていたバリアを意識して解除し、一歩踏み出した先の世界で何を感じるか、まずはそこから自分も初めてみます。
しょうこさんが、心のバリアフリーについて考えるきっかけを作ってくれた事で、バラバラと頭の中で散らばっていたやりたい事の方向性がかなり見えて来ました。
ありがとうございます。
まとめに変えて、しょうこちゃんねるのお勧め動画
以上、パンテーンのCM見てから随分しょうこさんについて詳しくなりましたが、最後にTorajiro的にお勧めのしょうこちゃんねる動画を紹介します。
こちらです!!
一人暮らしを始めた事を報告している動画なのですが、カメラのアングルがちょっとズレてて頭の上がちょっと切れてます。
直そうと思ったんだけどうまくいかなくてと説明した上で話し始めているのですが、この様子がめちゃめちゃ可愛いくって。おじさんとろけてしまいました。
事故のことを振り返った動画がやはり再生回数的には多いですが、可愛さで言ったら断然この動画!!
オリンピックの聖火ランナーやった時のや、旅行の動画も良いですけど、一番可愛いのはこれですね。
娘の一人暮らしを心配しつつも応援するパパの心境です。
しょうこちゃんガンバ!!
ということで最後は気持ち悪くてごめんなさいでした。。
追記:高橋尚子さんが本を出版「生きる 一歩一歩前へ」
2022年10月5日に高橋尚子さんが交通事故で歩けなくなってから一歩前に踏み出すまでの過程、そして現在を綴った書籍を出版されました。
「生きる 一歩一歩前へ」と題された書籍を僕も読みましたが、時間をかけてゆっくりと一歩踏み出せるようになるまでの過程が丁寧に綴られていて、誰にでも通じる普遍的な要素の詰まった書籍になっております。
学校でいじめに遭って「自分の人生は一生こんなもんだ」と絶望したり、受験に失敗したり、就職活動がうまく行かなかったり、夢破れたり、仕事で大きな失敗をしたり、体を壊したり、人生には時に大きな挫折、取り返しのつかない失敗をしたと思う時があります。
「もう駄目だ」と思ったそんな時、この本に書かれた一歩踏み出すまでの過程とその後を知っておくと、心が少し楽になると思います。
辛い気持ちに寄り添いながら支え、そっと背中を押して一歩踏み出すきっかけを与えてくれるそんな書籍です。
是非手に取って読んでみてください。