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子供とプロレス観戦をお勧めする5つの理由 KGF NEXT vol3観戦記

こんにちはtorajiroです。

先日我が子3人と甥っ子2人を連れてプロレス観戦に行きました。

観戦したのはKGF NEXT vol3という、横浜関内で定期的に開催されているプロレス興行。

この興行に子供を5人連れて行ったところ思いの外盛り上がってくれたので、子連れ観戦のきっかけ、子供が盛り上がった点、子連れ観戦をお勧めする理由を紹介します。

子連れ観戦のきっかけ

元々僕はプロレスファンではなかったので最近まで生観戦したことはありませんでした。

プロレスに関心を持ったきっかけはこびとプロレス再生プロジェクトというクラファンに興味を持った事。

こびとレスラーの活躍する場がなくなっている現状に対し「活躍の場がないなら自分達で作ってしまえ!」の精神で団体を作ろうという心意気に共感したんですね。

それでクラファン支援している流れでこびとレスラーのプリティ太田さんが出場する興行があり、初観戦したプロレス興行がマスクBAR045の5周年記念大会『045 BAY ARENA vol.5』。

関連記事1:プロレス素人が初の生観戦で気づいた魅力【045 BAY ARENA vol.5】
関連記事2:こびとプロレス復活へ!!試合観戦で見えた新たなプロレスファン開拓の可能性

その時も子供を誘ったのですが、妻はプロレス観戦に反対だし、長女以外の下の子二人も「大きい人が出てくるのは恐いから嫌だ」と言って観戦辞退。

結局長女と2人で観戦に行ったところ、長女も自分もプロレスの生観戦にどハマり。今回また同じ試合会場で前回観戦したものと似たような興行が開催されることを知り、妻に観戦の希望を伝え、長女も味方してくれて熱い思いを語り、子連れ観戦に漕ぎ着けた次第でした。

プロレス初観戦の子供が盛り上がった点

プロレス素人の僕が試合観戦記を載せてもあまり面白くないと思うので、子供が盛り上がった点に特化して試合の感想を紹介します。

マスクレスラーの空中戦は子供も大好き

第一試合目に覆面レスラーのSUGI選手が登場。

僕も前回初のプロレス観戦でSUGI選手の空中殺法の虜になりましたが、子供も同じで覆面や空中戦は大好きでした。

特にロープの上を走ったのが凄かった!!と大興奮。SUGI選手の必殺技の千本桜ですね。

コミカルな脛の叩き合いに大笑い

SUGI選手の空中戦に大興奮の一方で、SUGI選手と阿部史典選手のテンポの良い脛の叩き合いに子供5人楽しそうに笑っていました。

開始直後の子供がどんなリアクションするか心配な時でしたので、これでバッチリ掴みが取れて一安心。

格好良いコスチュームの人が戦う姿に仮面ライダーみたい

2戦目はレスラーの方々のコスチュームがヒーロー系で、プロレス技の数々を見ていた甥っ子が仮面ライダーみたいだ!とちょっと興奮。

衣装の大切さ、王道のプロレスの大切さを実感しました。

爽やかな空気感の中でプロレス初心者にわかりやすい技の数々で魅せる試合。

1戦目と2戦目でしっかりとプロレスとは何なのかが子供達に伝わっている感じがしました。

我が子は何せ映像ですらプロレスは見せたことがなかったものですから、最初の2戦でプロレスがなんなのかが分かった事は大きかったです。

子供は悪戯大好き、目潰しサングラスブロックに大爆笑

3戦目はちょっとコミカル要素が加わり、目潰し攻撃に子供達の笑いのレベルが一段上へ。

子供達が特に気に入ったのは立花誠吾選手。風貌が恐いのに何故か子供ウケするのはなんとなく分かります。

観戦後に面白かったポイントとして語っていた中でも、「立花選手が目潰しをサングラスでブロックしようとして結局痛かった」というオチの場面を楽しそうに語っていました。

この場面めちゃくちゃ笑っていました。

旭志織選手の目潰しへの持って行き方がまた上手かったですね。

笑いや興奮に繋がるまでの伏線や試合毎の変化もまたプロレスの面白さ、興行としての上手さを感じるところです。

レフェリーまで金的!?に笑いすぎてお腹が痛い

そして4戦目で男子軍団の爆笑が最高潮に。

この試合は場外乱闘に始まり反則オンパレードで今までとまた違うプロレスの景色を見せて飽きさせない工夫をしているなというのを強く感じました。

コロナ禍ピークでは容易に出来なかったであろう場外乱闘が繰り広げられている風景を見て、何故か少しウルっと来ました。ソーシャルディスタンスとか、仕方ないと思いつつもじわじわ精神にダメージ与えていたんだなぁと自覚しました。

そして子供が笑っていたのは下ネタになりますが金的攻撃。男の子はやっぱり大好きですよね。今も昔も。

今回の興行で連れてきた小学生3名が一番笑った場面はレフェリーが金的食らう場面。

ここでは笑いすぎて3人ともうずくまっていました。

一つ苦言を呈すると、帰ってきてから子供達が僕の股間を明らかに狙っています。

心安らぐはずの自宅にて身の危険を感じながらこのブログを書きました。

観戦後、連日のプロレスごっこで股間が悲鳴を上げています。

ぬいぐるみで女子のハートを鷲掴み、あざとい!!

5戦目には男色ダンデイディーノ選手らのフェロモンズが登場。

プロレスにそんなに詳しくなかった自分でも男色ダンディディーノ選手がどんなかは分かっていたので、この世界戦が子供達受け入れられるだろうかと若干の不安もありました。

入場時に飯野セクシー雄貴選手がうちの次女の方を指差していたとかで、子供達は大はしゃぎ。指を差されたのかもしれない本人はまだ小さくて良くわからずキョトンとしていたけど、こういう演出も思い出として子供達の心には一生残ります。ありがとうございます。

試合自体は変態すぎて小学生の男の子達には笑いポイントの半分くらいしか伝わっていなかったので、金的程は笑っていなかったけど、中一の長女が密かに爆笑していたのをお父さんは見逃しません。駄目ですよ(笑)。

そして今回の興行で娘二人が一番気に入った選手がこの試合に出場していた香取貴大選手。

https://twitter.com/osyashin_desu/status/1540707480056958976

このぴょんぴょんする仕草が可愛いんだそうです。

しかも持っていたぬいぐるみの色違いが我が家にあるそうで、家に帰ってからも次女は「かとりかとり」言って、色違いのぬいぐるみ抱いて寝ていましたよ。

あんなあざとい野郎はお父さん認めないけどね(笑)!

相手の心を掴むためには互いに共通する何かがあると良いですね。香取選手のぬいぐるみは女子が共感する小道具になっているのだと思います。あざとい!!あざとすぎる!!

最後は規格外のパワフルに大興奮

そしてラストで圧巻だったのは納谷幸男選手。

https://twitter.com/nori_co/status/1540724056831721472

2mを超えるデカさで物凄い身体能力。

その迫力に子供達が興奮で立ち上がってしまう程でした。

「ブラックゴリラ!!ブラックゴリラ!!」と言いながら少年たち興奮していました。

いつの時代も規格外のデカさや迫力って目を引きますよね。

昔の子供達もアンドレ・ザ・ジャイアントにこんな風に興奮したのかな。

子供達も全員メインが一番凄かったと言っていましたが、このメインも当然ながら納谷選手一人では成立せず、同じようにフィジカルの強い平田智也選手がぶつかっていくからこそ納谷選手の迫力が伝わりましたし、デカさとパワーで魅せるからこそ、その真逆の中野貴人選手のテクニカルな技が際立ちましたし、若松選手の頭突きにはど根性、プロレスのハートの部分が伝わってきましたし、神野選手、花見選手の華のある技がベースをしっかり固めてくれていたと感じました。

子供との観戦をお勧めする5つの理由

さてさて、そんなこんなで魅力満点だったプロレス興行ですが、子供と観戦することを個人的に強く勧めるポイントを5点挙げさせていただきます。

1.サーカス要素が満載

ちょっと前にボリショイサーカスを見に行ったことがあるのですが、サーカスの技を見る興奮もプロレスの空中殺法等の派手な技を見るのも、興奮のジャンルは同じ。サーカスに行くような感覚でのプロレス観戦はありです。

サーカスと同じかそれ以上の体験をプロレス観戦を通じて得ることが出来ます。

2.お笑いライブ以上にテンポの良い笑い

小学生の子供をお笑いライブに連れて行っても、まだまだ分からない笑いも多く、明らかに滑っている場面もあって正直微妙だったりしますが、プロレスの中で披露される笑いは分かりやすくテンポも良く、子供にも十分伝わります。

笑いすぎて顔を上げられなくなった二人

子供も楽しめるお笑いライブに行く感覚でプロレス観戦をしてみてはいかがでしょう。

3.子供の好みのツボが見えてくる

子連れでプロレス観戦に行く際には間違ってもデスマッチ等は選ばず、なるべく色んな選手が出る興行を選んでください。

たくさんの選手が出ていると、子供それぞれの好みが良く分かります。

覆面レスラーのSUGI選手が良かったという我が息子。ゲーム以外やりたい事が中々なくて親泣かせな息子ですが、トランポリンが大好きで体操教室だけは大好きに通っています。自分が見る立場でも飛んだり跳ねたりする技が好きなんだと分かりました。

ぬいぐるみが大好きな小二の次女は香取選手一色。お父さんはあんなあざといのは許しませんけど!

香取選手のぬいぐるみと色違いらしい。知らんけど。

長女は「香取選手も良かった」と言いつつ、前にプロレス観に行った時のアブドーラ小林さんが良かったみたい。それはそれで親としては心配です。

コミュニケーション能力が抜群に高く、お笑い大好きな典型的悪ガキな甥っ子次男は金的試合が大好きで、試合後に杉浦透選手に声を掛け、納谷選手の事は「ブラックゴリラ!!」と大興奮。

心優しいオタク気質の甥っ子長男はひたすら写真を撮り続け、撮った写真をお母さんやおばあちゃんに送ってあげるんだと一生懸命(フェロモンズの試合写真はお願いだから送らないでね)。観戦後もサイゼリアでパンフ片手に一番熱く試合について語っていました(オタク気質だな)。

こんな具合に子供一人一人ハマるポイントやハマり方が違い、どういう方向に持っていってあげたらそれぞれ本領を発揮するのかなと子供の適性が見えてきます。

4.格闘技観戦の導入になる

自分は元々格闘技が大好きで、一時期プロボクサーをしていました。

なので子供にもこれまでボクシングやキックボクシングの試合を見せたり、試合会場にも連れて行ったりしていたのですが、全然興味を持ってもらえませんでした。

「お父さん、後なん(試合)やったら終わる?」その質問を投げかけられる度に「駄目だったかぁ」という気持ちになっていました。

だけどプロレス観戦で自分が大好きなお笑いの文脈と格闘技がセットになった事で、初めて我が子が「戦う」というシチュエーションに興味を持ってくれました。

子供達が好きなものに落とし込んで教えるという手法の有効性を実感しました。

うんこドリルがヒットしたのも頷けます。

お笑いと融合したプロレスを通じて格闘というジャンルの楽しさを初めて理解してくれた子供達。

まだ時期尚早かもしれませんが、これから何度かプロレス観戦をしていくうちに他の格闘技にも興味を持ってくれるかもしれません。

5.親も大満足でプロレスが親子の共通言語に

僕の本業はお堅い教育機関でして、仕事の中で親子関係の問題に直面する機会が非常に多く、日々頭を悩ませております。子供が親に心を開いてくれないという場面が年柄年中やってきます。

「子供が自分の言うことは聞かないのであなたから言ってくれ。子供に聞いても何も分からないのでうちの子の状況を調べて教えて欲しい。」そういう場面が度々訪れます。

完全な正解というものはありませんが、こういう時に何か一つ、親子で共通して分かり合えるものがあればそれが親子の信頼関係構築のきっかけになるのかもなと日々感じております。

一緒にプロレス観戦に行き、子供も自分もその楽しさを知って一緒に語り合えるようになれば、親子に共通する話題が生まれ、プロレスを通じて親子が繋がっていられるという事があると思います。

別にプロレスじゃなくても良いのですが、出来れば何か一つ、自分も子供も一緒に楽しめる共通の趣味があると良いなと思います。

KGF NEXT vol3観戦後、子供達とサイゼリアで打ち上げをしたのですが、パンフレットを広げながら「どの試合が良かった、どの選手が良かった」と子供達がご飯を食べながら語り合っていて、僕もその輪の中に加わって、共通の趣味を持った仲間で集まって語り合っているような気分になりました。

まとめ

今回観戦したプロレス興行はベテランレスラーが引き立て役となり、若手に花を持たせているようにも見えました。

未来のプロレスファンである子供達を連れて行った興行がたまたま未来に向けた興行だった点は嬉しかったです。

子供達がそれぞれの視点・楽しみ方でプロレスを堪能している姿を見て、「もっと子供がプロレスに触れる機会があっても良いのにな」という気持ちを抱いております。

プロレスは色んなジャンルがあり、再現不能な一度限りのストーリーがあり、一度しか上映されないミュージカルを観ているよう。

この興奮・笑い・感動を一人でも多くの子供達に届けられないでしょうかね。

「子供にプロレスを届けたい!!」みたいなクラファンがあったら喜んで支援しますけど。

こんなに面白いエンターテイメントに触れずに子供が大人になってしまうのは勿体無いなぁと思いました。

取り敢えず自分は次のプロレス観戦に向けてお金を貯めようと思います。

「次も観に行きたい人?」と子供に聞いたら5人全員飛び上がって手を上げていたので、頑張ります、お金貯めます。。

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